「どこよりも遠い場所にいる君へ」観てきました!
王道ボーイミーツガールだと思ったら、
切なくて哀しくて元気をもらい泣いた。
【ストーリー】
■序盤
神隠しの入り江にて女の子が浜辺で倒れており主人公の和希が発見する。
すぐに高津さんが到着し救急車を手配。
女の子が目を覚まし、高津の質問に西暦を答える。
「1974年」・・・
ここから物語は主人公と時空を超えてきた少女の
物語が始まる。
この時高津さんが入り江にきていたのは、
多分頻繁にこの辺に来ているんだろうな。
高津さん自身も神隠しの入り江に想いが多いので。
病院では高津さんの妹ということにして一旦居候した七緒。
七緒ちゃん猫や珍動物みたいに引きこもっており、
毎日高津家に通うも中々会えない和希。
それでも和希は何も好転しない空いた放課後の時間が嫌になっており、
七緒に会いに行くという目的ができて本人も救われていた。
ふと「翼をください」を歌っている七緒を目撃し、
目撃されて照れて隠れる七緒ちゃん。かわいい。
そこをヒントに高津家にあるピアノで和希は「翼をください」演奏をする。
その音を聞いてようやくご対面する和希と七緒。
この演奏シーンが良く、アレンジ?された「翼をください」に
私も聴き入ってしまった。
■中盤
ここから七緒が蒸しパンを作ってあげたり、
高津さんが彫刻家・芸術家であることがバレたりと進展していく。
二人は高津さんから神隠しの入り江での「神隠し」と「稀れ人」の
関係性を教えられる。
そして高津さん自身も未来の少女との出会いがあったことも知る。
ここで高津さんが入り江にいたり、七緒を保護したりした
行動の真意が判明。
七緒自身、自分がこの時代に生きていいのか悩み、
それを何とかしたいと思う和希。
雨上がり、和希は七緒を自転車で連れ出し、
この島から見える海と島を結ぶ虹を見せ、
「ここにいていいのだと」少し救われた話をして七緒を元気づける。
七緒は涙を流し、七緒もまた少し救われた。
とても王道で綺麗な少年少女の物語で大変満足。
和希は過去のことから学園祭のメインステージでピアノを弾きたくなく、
幹也や仁科先生に言われても断ってきたが七緒に言われて決心。
決心した翌日、登校した教室にて「人殺しの息子」と黒板に書かれており、
証拠の動画へのリンクQRまで張ってあり、
過去のことが暴露されトラウマが読みがる。
それで言いがかりをつけてきた須賀に対してブチ切れる幹也。
和希はそれを止めたあと教室から逃げるように早退する。
和希は追いかけてきた幹也を鬱陶しいと追い払い神隠しの入り江に。
入水しようとしたところを駆け付けた七緒に発見されて止められる。
その後は高津家でお世話になり今後について仁科とも話をして落ち着くかに見えた。
この辺のシーンでは大分七緒ちゃんは元気になっており、
和希のおかんみたいにとても強い本来の性格が出ているように思う。面白い女。
■終盤
しかし幹也も行方不明になったと連絡があり慌てて和希は探しに出かける。
神隠しの入り江から鳥居の岩山を上がっていく人影を見つけ、
追いかける和希。しかしそこにいたのは三島さんだった。
教室で和希の過去をバラした犯人は三島さんだった。
しかも理由がかなり歪んでおり、
自分の本心を隠し良い人を演じてきた三島さんは壊れ、
同じく壊れて死んだ目をしていた和希を好きになった。
そして最近七緒との出会いから前に進みつつある和希を
再度どん底に戻すためにやったことだと言うのだ。
まさかのラスボス系同級生。しかもヤンデレというか
大分壊れているというか自己中心というか思い込みが激しいというか。
そこに七緒が到着し真向から三島さんを否定し和希を助ける。
三島さんが崖の鎖の柵に寄りかかった際、
慌てて七緒ちゃんは三島さんを助けるため動き出す。
しかし七緒とさらにそれを助けにいった和希の2人は崖下に落ちる。
和希が目を覚ます。体中傷だらけで頭から出血もある。
七緒は横で高津さんと電話をしており自分の時代に帰る方法について話している。
和希は七緒は聞くが、決心したように自分の時代に帰るという言う。
ここで七緒自身が自分の時代でおじから嫌なことをされて、
この岩山の上で殺人を考えたり最終的に嫌りになり身を投げたことを話す。
先ほど三島さんが体重を預けた鎖が過去に七緒がおじを殺すために
弱らせたものだったので慌てたのだった。
自分のせいで和希を怪我させ、やはり自分はこの時代の人間ではないという気持ち、
そして和希に貰った前に進むという気持ちから過去に自分のいた場所に帰るとのこと。
再度岩山の上にて和希は残ってほしい、一緒にいたいと説得をするも、
七緒は最後の口づけをしたあと崖から飛び降りたのだった。
その後、高津さんも駆け付け和希は救助される。
未来の好きな人に何かを残せる高津さんとは違い、
和希は七緒に何も残せない状況に悲しみなんとも
やり切れない気持ちでいっぱいになった。
■ラスト
病院に運ばれた和希の元に幹也がお見舞いにくる。
そこで幹也がなぜここまで和希についてきたか等の理由を話し始める。
実は昔カラオケでドラッグを渡されたうえ、
そのあと幹也は脅されており、それを偶然通りかかった和希の父に相談。
その脅してきた相手と和希の父はもめ事になり不幸にも
階段に突き落とす形で殺人となってしまったとのこと。
和希についてきたのは贖罪だったのだ。
時はたち、学園祭のシーズン。
和希は一度島を離れており再度戻ってきた。
そこで学園祭のタイムカプセル係として、
教室にてタイムカプセル開封に訪れた方の出席記録をとる。
そのタイムカプセルの中からまさかの月ヶ瀬和希宛の手紙が入っていた。
差出人は七緒。
自分の時代に戻った七緒はおじのことを家族に相談し、
本土のほうへ引っ越して大学に通い悩んだ子たちを助けたい。
前に進めてあげるという想いから教師になっていた。
そして島の高校教師になり当時の高津さんや仁科さんの教えており、
さらに島の高校を盛り上げ島の過疎を救った。
伝説の教師とは七緒のことだったのだ。
七緒自身は2年前に他界しており、
生涯独身で好きな和希のため
恋文として最後を締めくくった。
七緒からの手紙を受けとり七緒に残してもらったものを認識し、
前に進む決心をした和希。
幹也とも和解し、最後メインステージにてピアノを
弾く和希の姿でこの物語は幕を閉じる。
【キャラ】
■月ヶ瀬和希
とても献身的で優しいがゆえに傷ついていた少年。
過去の描写がなく終盤まで不明だったところに教室での暴露。
予想外にヘビーで急に話がつらくなりましたね。
スマホを持たない理由もここで判明。
その分七緒を救ったというより救われた面が
大きかったのだろうなぁ。
最後七緒の手紙から前に進むことを決めて
メインステージでピアノを弾くことができて
とても良かった。
■秋鹿七緒
最初は小動物みたい七緒ちゃん。かわいい。
途中からやたら強気というかおかんというか面白キャラに。
いや最初から面白かったけど。
和希と仁科先生が話しているのに割って入って、
あれやこれやと復讐案を出しつつ高津さんに
止められてるシーンで笑った。
それだけ自分を救ってくれた和希を心配し
救ってあげたい気持ちが強かったのだろう。
最終的に校長になり学校だけでなく島まで救った行動力も納得。
あと話題や例えが昭和で面白い。
■尾崎幹也
和希のマブダチ。
やたら序盤から和希の面倒をみる和希のお母さん?みたいな感じで
面白いキャラ。
でもその理由が最後に明かされてから納得。贖罪だった。
最終的に和希は一緒にいてくれたことに感謝しており、
仲直りもできてよかった。
■高津
やんちゃな感じだが、根はめっちゃ良い人。
昔同じように時空を超えてきた少女との出会いがあったことがわかり、
また高津家自身が神隠しや稀人の保護などもしており、七緒を保護したのも納得。
■仁科
生徒に寄り添ったとても良い先生。
こんな先生ほしかったわー。って思いました。
■三島たまき
委員長でしっかりものだけどかわいいあざとい。
そら須賀君も好きになる。
しかし蓋を開けるとラスボスだった。
しかも複雑な背景があるのかと思ったら
こじらせ系ヤンデレだった。
最後の展開は急にホラーだった。
自分が特別、自分はずっと我慢してきたと
だから自分に似ている人を求める
という動機は思春期にありがちでわからなくもない。
三島さんも家庭とかで何かしら問題があったのかな。
■相場修治
和希と幹也のルームメイト1
ひょうひょうとしながらも、ちゃっかり和希についていったり、
空気を読んで和希と七緒を二人にしたりと出きる。
■矢野顕光
和希と幹也のルームメイト2
快活で少年!って感じの子。
間違ったことはいっておらず、
結構正論屋な気もする。
そこに若さを感じる。
■須賀ヨシキ
三島さんの被害者
最終的に被害うけてるのは和希なのだが。
恋敵にここまで敵意見せれるものすごい。
なんやかんや高校生の男子なんて
皆なぁなぁと仲良いというか
恋敵だとしてもそれはそれというか
そんなイメージをしている。
【最後に】
私も中学/高校時代、王子というあだ名で一部呼ばれたりしました。
中学の時はクラスアンケートのようなものの中に「王子様っぽいのは誰?」
という項目があり私が1位をいただきました。
高校では野外研修中にベンチで頭の後ろに腕組んで寝そべって日光浴をしてたら、
王子と言われ始めました。なつかしい。
しかも私の地元は田舎の港町で陸の孤島みたいなところなので、
とても親近感のある環境でしたね。
序盤、中盤までは王道ボーイミーツガールで青春をしていて、
「あぁこれこれ」と思いながら観ていました。
七緒ちゃんも可愛いし、男子メンバーもみんなイケメン!
THE青春をしていて晴れやかな気分で視聴しておりました。
が、終盤次々と明らかになる各主要キャラの闇!
どれも重たい重たい。
殺人、イジメ、暴露、ドラッグ、恐喝、レイプなどなど。
三島さんのヤンデレも怖かったけど、本当の恐怖をしっている
和希や七緒にはそこまででもなかったんだろうな。
前半の綺麗な感じがどこかに吹き飛んだ。
全体を通して、和希と七緒の恋愛という側面もあるが私が感じたのは
皆少なからず闇を抱えているが「前に進む」ということへの想いや後押しが
主題になっていると感じました。
高津さんと違い、七緒に対して何も残せない和希ですが、
逆に七緒側は和希に残すことができる。
それが島で教師をやり高津さんや仁科さんを育て、
学校を改革して盛り上げて島まで救い、
最終的に和希が来るこの高校がより良いものであること。
和希が前に進むための環境を用意してあげられることに
きっと希望をもって取り組んでいたのだと思う。
切ないし哀しいけど、それでも好きな人が前に進むために
道を照らしてあげるという気持ちから
少しだけ元気をもらえた作品でした。
[1回]