すずめの戸締まり、公開初日に観てきました!
【ストーリー】
■九州の扉(草太さんとの出会い)
最初からクライマックス!
すずめが要石を抜いてしまったことにより、
巨大なモヤのミミズが扉から出てきて地震が発生。
草太さんと一緒に閉じることはできたが、
椅子になってしまうイケメン。
そして逃げた要石猫ことダイジンを追って、
全国行脚の旅が始まる。
前作、前々作よりもファンタジーに寄せており、
新鮮感が凄い。
開始20分でイケメン登場、学校さぼるすずめ、
ラスボス登場とイベント全開である。
要石猫のダイジンの雰囲気が、まどマギのキュウベイ
思い出しちゃう。
■愛媛の扉(海部千果との出会い)
フェリーにのって、愛媛到着。
ここでも廃校の学校に後ろ戸が開いてしまい、
ミミズさんが出てきてしまう。
ここでは椅子になった草太さんが
扉を閉じることができないので、
すずめが閉じ師デビューで扉を閉じる。
すずめと同年代の海部千果と出会い、
民宿に泊めてもらう。夕食凄くおいしそう。
身一つ+椅子でダイジンを追って先行き不安なすずめだけど、
人の優しさが大変あったけぇ。って思えるシーンだった。
■神戸の扉(二ノ宮ルミとの出会い)
ヒッチハイクでに二児の母親+スナックママこと
二ノ宮ルミの車に拾われて神戸へ。
子供の面倒やスナックの手伝いをしつていたら、
神戸の廃墟の遊園地の観覧車から後ろ戸が開く。
ここでは観覧車が動き出してしまい、
空中での扉を閉じる作業で、
みていてハラハラした。
椅子草太もダイジン捕まえてたけど、
すずめが落ちそうになったので、
救援に向かいなんとか
無事扉を閉じることに成功。
次は新幹線で東京へ。
ふじさん見逃したすずめさんの気持ち、
上京したての時の自分思い出して笑った。
(私も田舎から上京して新幹線乗って
富士山めっちゃ観ようとしてた)
■東京の扉(芹澤朋也との出会い)
西の要石ことダイジン、
そして東の要石は東京にあるという。
ところがその東の要石も抜けてしまい、
東京の後ろ戸も開いてしまう。
東京の地下にある扉からミミズ本体が出現してきて、
大地震一歩手前までいってしまう。
そして草太さんが要石の役目をダイジンから
受け取ってしまっていた事実を知り、
要石化した草太さんをすずめは涙ながら
刺してなんとか大地震を防ぐ。
日本は救ったものの、草太自身も要石になるのは
嫌だったこともありなんとも辛いシーン。
東京を救った後も裸足で電車乗って
傷ついていたりと絶望感が凄い。
草太の祖父と会話してすずめが常世に行ける唯一の
故郷の東北にある後ろ戸を目指す。
そして今作で人気でそうな
芹澤とおばの岩戸環と共に
東北を目指す。
道中は懐メロガンガン流しつつ不遇な扱いを受ける芹澤さんが
なんとも良い味を出しててめっちゃ和む。
ストーリー的には辛いはずなんだけど、芹澤さんありがとう。
■東北の扉
すずめの故郷に到着。
そこの後ろ戸を見つけ、草太さんを助けるために
常世に向かう。
そこで要石となった草太を見つけ、
なんとか引っこ抜き元に戻す事に成功。
しかし常世に住むミミズが扉から出て行こうとするが、
そこは元要石のダイジン、そして東の要石の黒ダイジンが
役目を再度全うするために、猫から要石に戻り、
すずめと草太が無事ミミズを封印することに成功する。
地震がテーマになっていて、3.11で母を失った
すずめの故郷という設定も日本人だけは
特殊な感情をいだかせただろうと思うシーンだった。
そしてダイジンたちも、最初は要石になることを
拒んでいたはずなのに最後には使命を全うするために、
再度要石になって封印してくれて、
少し切ない気持ちになりつつ、
無事日本と草太さんを救って
ハッピーエンド。
■幼きすずめの常世のシーン
映画冒頭に3.11で母を亡くし、
母探し続けながら
後ろ戸に入ってしまって、
母らしき女性と会うシーンがある。
この会った女性が実は成長した今の
すずめだったという答え合わせが最後にあり、
椅子を渡して未来を過去の自分に託しつつ
元気づけるシーンなど感慨深いものがあって良かった。
■エンディング
スタッフロールと共に、
後日談まであって、
草太を救った後、お世話になった人に挨拶しながら、
九州におばの環さんとすずめが帰るシーンがある。
なんか良いよねこういうシーン。
そして最後は冬、草太さんが再度九州を訪れ
すずめに会いに来てくれたシーンで終了。
こういう主人公とヒロインが再会するような感じのシーン、
君の名は、天気の子でもあったので、
最後まできっちり入れてきた新海さん流石や。
気持ちの良い終わり方だった。
【キャラ】
■岩戸鈴芽
声かわいい。主人公の素質凄い。
最初から行動力高くて、学校サボって廃墟いったり、
身一つでダイジン追っかけて四国、神戸、東京に行ったりと、
アクティブな少女。
神戸では観覧車に乗って戸締まりしたり、
東京では巨大なミミズに捕まるために橋の上から飛んだりと、
度胸のパラメータが吹っ切れてて面白い。
■宗像草太
今作のマスコット椅子こと草太さん。
イケメンなのに最初の30分で可愛らしい椅子に。
椅子に慣れてきた後の動きが凄すぎる(笑)
ジェットコースターをガンガン走ったり飛んだり、
東京でも大ジャンプしたりと
動きだけなら絶対人間の時より凄い。
まだ大学生で死にたくないという親近感のわく
感情もしっかり持っていて、
イケメン椅子なんだけど等身大で
面白かった。
■ダイジン
猫!最初の笑い方邪悪すぎる。
実は開く後ろ戸にすずめを案内していたということ
なのだが、コミュ力は神ゆえそんなに無かったのが傷。
しっかり最初に話せておけば・・・
いやそもそも草太さん椅子に変えてしまってるし、
やはり神の気まぐれなのだろう・・・
白い小さい生き物で少し邪悪な感じがあったのが、
まどマギのキュウベイ思い出してしまう。
■岩戸環
おば。ねえさんの娘がすずめで、
母を震災で亡くしたすずめを預かり、
九州で育ててきた。
暗い感情もあるが、純粋にすずめを心配していて、
東北で故郷までの自転車2人乗りで向かうシーンなど
やさしい気持ちになれて良かった。
■芹澤朋也
個人的なお気に入りキャラ。
というか観た人は皆好きになるやろー。
憎めない三枚目キャラで、
普通にいい人なので好感度高い。
物語的に暗い話が続くので、
こういうキャラがいると
心が救われる。
【最後に】
秒速5センチメートル、言の葉の庭、
君の名は、天気の子と新海作品を結構みてきただけど、
断トツでエンタメだった気がする。
新海作品はボーイミーツガールの青春/哀愁が主流だと思っていたが、
話がファンタジーよりで且つ最初からクライマックスで
息つく暇も無くてとても新鮮だった。
余韻はアベンジャーズやトランスフォーマーみたいな
大作ハリウッド映画でも
観たかのような密度で大変面白かった。
そこに今までの新海作品の映像の綺麗さや解像度の高さ、
少し暗い心を突かれるテーマ性などもしっかり入っていたし、
主人公とヒロインの愛情の話も入っていたし、
全部詰め込んだような集大成を感じた。
大地震がテーマで、地震アラーム、3.11、震災で無くなった廃墟、
母を亡くしたすずめ等、人によってはトラウマを思い出すような
映像や音があるので人を選ぶとは思う。
3.11の話題は日本では半ばタブーの扱いになってるところもあり、
人によっては不快感を覚えて批判も出そう。
それでもこのテーマに真っ正面から向かって映画を作った
勇気について新海さんを応援したいと思いました。
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