とある日、オレは友達と遊ぶ約束で
総武線で秋葉原に向かっていた。
風が強くて遅延していたが、
まぁタイミングよく電車が来てくれて、
乗ることができた。
しかも、運よく座ることもできた。
秋葉原までは総武線で一本とはいえ、
それなりに時間がかかる距離だったから
素直にラッキーだと思った。
そして、電車の中で少し眠気がきて、
ウトウトしていた時に、
目の前に女の子が来た。
まぁイスも全部うまっていたし、
それなりに混んでいたので、
別に女の子が目の前にくることはなんら不思議ではない。
そしてなんとなくふと顔に目線を向けてしまった。
そうするとたまたま目線があってしまって、
どちらも直ぐに目線をはずした。
正直すごいかわいい女の子だった。
と思ったのが本音だ。
しかし、
オレは奇妙な違和感にとらわれた。
目線をはずし、少し下のほうに目線をやると。
・・・!?
そのかわいい女の子がもっていた
不思議なもの。
・・・
タートルズのバッグ。
???
オレは混乱した。
なぜ?タートルズ。
いや、オレもタートルズ好きだよ。
わかるよ!
一番はドナテロが好きだけども!
しかし、
結構なギャップさにますますオレは彼女のことが気になった。
というか、
すごくつっこみ?いや話しかけたくなった。
「タートルズすきなんですか?」
と。
そんなこんなで、心の葛藤をしている間に、
目的地の秋葉原についた。
オレは立ち上がり、降りようとした。
しかし、その子も秋葉原駅でおりるようだった。
「だよね」
オレは素直にそう思った。
あそこで話しかけていれば、
オレのエンディングがかわったかもしれない・・・。
女の子は秋葉原の人ごみに
消えていった。
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