こんちゃ。
HELLO WORLDみてきました。(2回)
ゼーガペインとかシュタゲとか好きなので、少し興味が出て見に行きました。
【感想とネタバレ】
最初読書好きの主人公直実の前に、突然10年後の大人ナオミ+カラスが出現。
そして、世界がデータで再現されたものというネタバレを主人公に伝えるという、
意外な展開。大人ナオミは現実世界からきた10年後の自分と名乗る。とビックリだらけなのに主人公学生直美の順応が早くて驚き!と思ったり。(のちにSF好きとの設定が出て順応早い理由がわかる)
大人ナオミの目的は学生直実の彼女となる一行さんが、付き合って間も無く落雷で亡くなることを防ぎたいといった理由。そこから一行さんを好きにさせて救うまでは、大人ナオミと学生直実が協力してて、いい感じだった。グッドデザインというデータ改変ツールの使い方も手ほどきされたり。
一行さんは見た目ツンデレツインテなんだけど、丁寧語ずっと話してもの静かなタイプっぽくて意外だった!かわいい!
そして、落雷で亡くなる当日まさかの展開!
大人ナオミの本当の目的は、大人ナオミの世界にいる脳死状態の一行さんに、データ世界の一行さんの精神状態を近づけて同期させて復活させるためという裏切り行為にびっくり!
データ世界の一行さんのデータは消失。大人ナオミも現実世界に帰還。学生直実だけが残されひどい精神ダメージ負ってる。
ここから怒涛の展開で、データ世界はリセットされて消えていくのですがいくのですが、カラスさんが助けてくれて、学生直実はグッドデザインの力を使って大人ナオミのいる世界に出現!(カラスに救われた場所が一瞬マトリックス1の道場稽古シーン思い出した)
というのも大人ナオミがいる世界も実はデータ世界だった!(なんだってー!?)
なのでグッドデザインの力で学生直実は来れたのだ。
そしてデータ重複を起こしている一行さん(脳死はしていたが同一人物のデータが1つの体に入り、データ重複エラーとなっている)をdeleteしようと修復システムのアバター(狐面)が沢山襲ってくる。それを学生直実が蹴散らし、京都駅の大階段で元のデータ世界に戻れるとの情報をカラスから聞き、向かう。
途中大人ナオミも改心して協力してくれて、一行さんは元のデータ世界へ返せたけど、
学生直実と大人ナオミもデータ重複エラーで、狙われて学生直実をかばう形で大人ナオミがグッドデザインの力で消滅。
そこから、学生直実と一行さんは元のデータ世界に戻るのだけど、そもそもデータ世界リセット済み。なので、二人は再生成された新しい世界に記憶を引き継いだまま転送された。
めでたしめでたし。
と思ってたら最後に消滅したはずの大人ナオミが目を覚ますと、目の前には20年後の一行さんが。そこは月面の研究施設のようなところで、実は大人ナオミのほうが意識不明となっており、精神状態を近づけて復活させようとしていたのは月面の大人一行さん。
ビックリですね。
と、色々世界をまたいで構成されているストーリーなので、
理解しづらい方もいるのかなぁと。あと恋愛感情を保ち続けるのも
どちらかというと男性向きの映画な感じもする。
驚きポイントは多めで、修復システム(狐面)との戦闘も良くて、
全体的に楽しめた作品だった!
あまり理解できなかった伏線は無かったので、意外と理解できれば素直な映画な気がする。
データでも現実とほぼ同じシュミレーションができれば、恋愛(純愛)も可能だし、現実の人間のように人格を持って生き方を選択できるというのを感じたかな。
SFでよく現実世界は実はデジタル空間なんて解釈がありますが、それを大いに使ったシナリオですね。まぁ人間もクオリアとか今見たり感じたりしているものは自分以外に証明できないので、世界がデジタル空間でも分からないよね。
【考察】
・世界について
映画では大きく4つの世界が出てきています。
1:学生直実と一行さんがいた世界[データ世界]
2:大人ナオミがいた世界(10年後の京都シーン)[データ世界]
3:大人一行さんがいた世界(20年後の月面シーン)[データ世界or現実]
4:最後学生直実と一行さんがたどり着いた世界[データ世界]
※1、2、4はデータ世界で確定ですが、3はデータ世界か現実世界かは不明ですね。
・アルタラについて
京都のデータを時間まるごと保存してしまえる大容量の量子コンピュータ。
大容量どころか無限にデータが保存出来るらしい。
現実の量子コンピュータは0、1で表現していて片方ずつしか計算できない現コンピュータと違い、0、1の状態どちらも持っているので一発で全ての計算結果を出せるといった代物。なので扱える量子ビットが多くなればなるほど、計算能力がめちゃ上がる。
で、HelloWorldのアルタラは説明で無限のデータが保存できるというのは、もう多分ものすごい量子ビットを管理できるめちゃやばコンピュータです。はい。
これが本当に実現できているのならば、上で説明した4つの世界なんてものではなく、
無限の世界が内包されてますね。なので3つめの大人一行さんの世界もデータ世界の可能性が高くなり、また修復システム(狐面)との追いかけっこ始まっちゃう。
もしくは映像の描写的に月面でテクノロジーが単純に進化していたので、アルタラなんてものは無く、単純にテクノロジーが劇場に出てきた2つのデータ世界をシュミレーションするくらいは可能になった可能性もあります。その方が修復システムに追いかけられなくてハッピーエンドな気がする。
・大人ナオミが意識不明になった経緯
3の世界でナオミが意識不明になった経緯が1番謎ですね。精神状態を同期させるのにデータ世界の中にデータ世界作って一行さん・学生直実を救わせた状態と近い精神状態とはどんな状況なのか本当にわからぬ。
誰かを救った状況・自己犠牲の状況なので、多分一行さんを落雷から守る形で意識不明なったと思いますが、それにしては大分回りくどい気がする。
・カラスの正体
3の世界の大人一行さんですね。(月面)
大人ナオミを救うために、色々と学生直実助けたりしてます。
・勘解由小路さんについて
ゆるふわ系の可愛らしい子
一行さんをかなり気にかけてるみたい。
もしかして女の子が好きなのか?HelloWorldの
スピンオフ作品のHelloWorldIfで少しわかるかも
・大人ナオミの怪我(半身不随と火傷跡)
アルタラにアクセスする実験を重ねていく中で負った怪我ですね。
そこまでしても彼女の笑顔にたどり着きたかった大人ナオミの愛と執念が凄いです。
・博士について
量子コンピュータのアルタラを作った本人。
だが、3の世界もしくはもっと上の世界から送り込まれたアバターな気もする。
あんなとんでもコンピュータを作れるとしたら、
上の世界の人間か、もしくはイレギュラーな天才(バグ)かのどっちか。
・最後に学生直実と一行さんがたどり着いた世界
「開闢」つまりビックバンで天地創造と言われてました。
無限に増えるデータ膨張に対して、修復システムが対抗して何とか塞き止めていましたが、
今回のでダム決壊からの修復システムも暴走。元からアルタラは限界に近かったみたいですね。そして博士が修復システムを止めたので、もうダム放流状態。
データが膨張し開闢となったわけです。
その結果2の大人ナオミの世界からアルタラは消失し、別宇宙として別の世界が出来上がります。ただこれも構成要素はデータ世界のものなので、新たなデータ世界生成と親世界からの独立と言ったところでしょうか。
データ世界ベースといってもほぼ現実と変わらないですからね。もはや現実。
実際は現実のビッグバンだと同じような惑星ができて生物が誕生して京都ができてと
同じような形になる可能性がかなり薄い気がします。時の流れもあれですし。
ドラマチックで素敵ですけどね。
なので新たなデータ世界の誕生のほうがしっくりきてます。
ただ、一時期2の大人ナオミの世界に退避されていたので、その間にリセットと新たなデータ世界生成が行われたため、学生直実と一行さんの記憶は残っていたと思われます。
メモリのアドレスが大人ナオミ世界と紐付いて消えなかった。
新たな世界ができて学生直実と一行さんはが二人一緒になる演出はアダムとイヴというかエヴァのエンディングとかも思い出しますね。
[1回]
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