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このブログはビーキョウの日常をたんたんと語ったものです。 過度な期待はしないで下さい。
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  • すずめの戸締まり、公開初日に観てきました!



    【ストーリー】
    ■九州の扉(草太さんとの出会い)
    最初からクライマックス!
    すずめが要石を抜いてしまったことにより、
    巨大なモヤのミミズが扉から出てきて地震が発生。
    草太さんと一緒に閉じることはできたが、
    椅子になってしまうイケメン。
    そして逃げた要石猫ことダイジンを追って、
    全国行脚の旅が始まる。
    前作、前々作よりもファンタジーに寄せており、
    新鮮感が凄い。
    開始20分でイケメン登場、学校さぼるすずめ、
    ラスボス登場とイベント全開である。
    要石猫のダイジンの雰囲気が、まどマギのキュウベイ
    思い出しちゃう。

    ■愛媛の扉(海部千果との出会い)
    フェリーにのって、愛媛到着。
    ここでも廃校の学校に後ろ戸が開いてしまい、
    ミミズさんが出てきてしまう。
    ここでは椅子になった草太さんが
    扉を閉じることができないので、
    すずめが閉じ師デビューで扉を閉じる。
    すずめと同年代の海部千果と出会い、
    民宿に泊めてもらう。夕食凄くおいしそう。
    身一つ+椅子でダイジンを追って先行き不安なすずめだけど、
    人の優しさが大変あったけぇ。って思えるシーンだった。

    ■神戸の扉(二ノ宮ルミとの出会い)
    ヒッチハイクでに二児の母親+スナックママこと
    二ノ宮ルミの車に拾われて神戸へ。
    子供の面倒やスナックの手伝いをしつていたら、
    神戸の廃墟の遊園地の観覧車から後ろ戸が開く。
    ここでは観覧車が動き出してしまい、
    空中での扉を閉じる作業で、
    みていてハラハラした。
    椅子草太もダイジン捕まえてたけど、
    すずめが落ちそうになったので、
    救援に向かいなんとか
    無事扉を閉じることに成功。

    次は新幹線で東京へ。
    ふじさん見逃したすずめさんの気持ち、
    上京したての時の自分思い出して笑った。
    (私も田舎から上京して新幹線乗って
     富士山めっちゃ観ようとしてた)

    ■東京の扉(芹澤朋也との出会い)
    西の要石ことダイジン、
    そして東の要石は東京にあるという。
    ところがその東の要石も抜けてしまい、
    東京の後ろ戸も開いてしまう。

    東京の地下にある扉からミミズ本体が出現してきて、
    大地震一歩手前までいってしまう。
    そして草太さんが要石の役目をダイジンから
    受け取ってしまっていた事実を知り、
    要石化した草太さんをすずめは涙ながら
    刺してなんとか大地震を防ぐ。

    日本は救ったものの、草太自身も要石になるのは
    嫌だったこともありなんとも辛いシーン。
    東京を救った後も裸足で電車乗って
    傷ついていたりと絶望感が凄い。

    草太の祖父と会話してすずめが常世に行ける唯一の
    故郷の東北にある後ろ戸を目指す。
    そして今作で人気でそうな
    芹澤とおばの岩戸環と共に
    東北を目指す。

    道中は懐メロガンガン流しつつ不遇な扱いを受ける芹澤さんが
    なんとも良い味を出しててめっちゃ和む。
    ストーリー的には辛いはずなんだけど、芹澤さんありがとう。

    ■東北の扉
    すずめの故郷に到着。
    そこの後ろ戸を見つけ、草太さんを助けるために
    常世に向かう。
    そこで要石となった草太を見つけ、
    なんとか引っこ抜き元に戻す事に成功。
    しかし常世に住むミミズが扉から出て行こうとするが、
    そこは元要石のダイジン、そして東の要石の黒ダイジンが
    役目を再度全うするために、猫から要石に戻り、
    すずめと草太が無事ミミズを封印することに成功する。

    地震がテーマになっていて、3.11で母を失った
    すずめの故郷という設定も日本人だけは
    特殊な感情をいだかせただろうと思うシーンだった。

    そしてダイジンたちも、最初は要石になることを
    拒んでいたはずなのに最後には使命を全うするために、
    再度要石になって封印してくれて、
    少し切ない気持ちになりつつ、
    無事日本と草太さんを救って
    ハッピーエンド。

    ■幼きすずめの常世のシーン
    映画冒頭に3.11で母を亡くし、
    母探し続けながら
    後ろ戸に入ってしまって、
    母らしき女性と会うシーンがある。

    この会った女性が実は成長した今の
    すずめだったという答え合わせが最後にあり、
    椅子を渡して未来を過去の自分に託しつつ
    元気づけるシーンなど感慨深いものがあって良かった。

    ■エンディング
    スタッフロールと共に、
    後日談まであって、
    草太を救った後、お世話になった人に挨拶しながら、
    九州におばの環さんとすずめが帰るシーンがある。
    なんか良いよねこういうシーン。
    そして最後は冬、草太さんが再度九州を訪れ
    すずめに会いに来てくれたシーンで終了。
    こういう主人公とヒロインが再会するような感じのシーン、
    君の名は、天気の子でもあったので、
    最後まできっちり入れてきた新海さん流石や。
    気持ちの良い終わり方だった。




    【キャラ】
    ■岩戸鈴芽
    声かわいい。主人公の素質凄い。
    最初から行動力高くて、学校サボって廃墟いったり、
    身一つでダイジン追っかけて四国、神戸、東京に行ったりと、
    アクティブな少女。
    神戸では観覧車に乗って戸締まりしたり、
    東京では巨大なミミズに捕まるために橋の上から飛んだりと、
    度胸のパラメータが吹っ切れてて面白い。

    ■宗像草太
    今作のマスコット椅子こと草太さん。
    イケメンなのに最初の30分で可愛らしい椅子に。
    椅子に慣れてきた後の動きが凄すぎる(笑)
    ジェットコースターをガンガン走ったり飛んだり、
    東京でも大ジャンプしたりと
    動きだけなら絶対人間の時より凄い。
    まだ大学生で死にたくないという親近感のわく
    感情もしっかり持っていて、
    イケメン椅子なんだけど等身大で
    面白かった。

    ■ダイジン
    猫!最初の笑い方邪悪すぎる。
    実は開く後ろ戸にすずめを案内していたということ
    なのだが、コミュ力は神ゆえそんなに無かったのが傷。
    しっかり最初に話せておけば・・・
    いやそもそも草太さん椅子に変えてしまってるし、
    やはり神の気まぐれなのだろう・・・
    白い小さい生き物で少し邪悪な感じがあったのが、
    まどマギのキュウベイ思い出してしまう。

    ■岩戸環
    おば。ねえさんの娘がすずめで、
    母を震災で亡くしたすずめを預かり、
    九州で育ててきた。
    暗い感情もあるが、純粋にすずめを心配していて、
    東北で故郷までの自転車2人乗りで向かうシーンなど
    やさしい気持ちになれて良かった。

    ■芹澤朋也
    個人的なお気に入りキャラ。
    というか観た人は皆好きになるやろー。
    憎めない三枚目キャラで、
    普通にいい人なので好感度高い。
    物語的に暗い話が続くので、
    こういうキャラがいると
    心が救われる。




    【最後に】
    秒速5センチメートル、言の葉の庭、
    君の名は、天気の子と新海作品を結構みてきただけど、
    断トツでエンタメだった気がする。
    新海作品はボーイミーツガールの青春/哀愁が主流だと思っていたが、
    話がファンタジーよりで且つ最初からクライマックスで
    息つく暇も無くてとても新鮮だった。
    余韻はアベンジャーズやトランスフォーマーみたいな
    大作ハリウッド映画でも
    観たかのような密度で大変面白かった。

    そこに今までの新海作品の映像の綺麗さや解像度の高さ、
    少し暗い心を突かれるテーマ性などもしっかり入っていたし、
    主人公とヒロインの愛情の話も入っていたし、
    全部詰め込んだような集大成を感じた。

    大地震がテーマで、地震アラーム、3.11、震災で無くなった廃墟、
    母を亡くしたすずめ等、人によってはトラウマを思い出すような
    映像や音があるので人を選ぶとは思う。
    3.11の話題は日本では半ばタブーの扱いになってるところもあり、
    人によっては不快感を覚えて批判も出そう。
    それでもこのテーマに真っ正面から向かって映画を作った
    勇気について新海さんを応援したいと思いました。

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    映画、『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』を
    連続で観てきました!
    私は僕愛→君愛の順番です。
    ※小説も買っているため小説はそのうち君愛→僕愛で
     読もうかと思います。



    【ストーリー】
    ■僕愛
    (1) 両親の離婚(分岐#1)
    両親の離婚により
    「母親についていく」「父親についていく」の大きな分岐
    ここで僕愛(母側)、君愛(父側)で
    大きく物語りが分かれていく。
    僕愛では母親を選択(主人公:高橋暦)

    (2) おじいちゃんの死(パラレルシフト#1)
    祖父(母親側)が亡くなります。
    そこでパラレルシフトをして祖父の生きている平行世界(君愛世界)に
    プチ移動をして再会してから戻ってくる。
    目覚めた平行世界では虚質科学研究所のカプセル内で
    黒髪ロングの美少女がいて謎が深まる・・・。
    後に君愛ヒロインの「佐藤栞」と判明する。

    (3) 和音との出会い
    高校で瀧川和音と出会い、いきなり彼女だった発言から
    IP端末で85ずれた世界からきたという(自称だったわけだが)
    実は和音が一方的に高橋暦をライバル視して
    イタズラを仕掛けたという流れ。

    (4) 和音との結婚(パラレルシフト#2)
    大学で付き合って、同じ虚質科学研究所に就職して
    そしてプロポーズをして結婚して子供もできてと
    幸せな人生を歩んでいる。
    (君愛を見た後だとわかるのだが、プロポーズのとき
    一瞬タイムシフトが起きており、アクアマリンの指輪を
    あげた相手は君愛世界の和音だったようだ)

    (5) 平行世界の和音(分岐#2)
    そんなあるとき、イベントに家族3人で来ていたときに
    刃物を振り回す男に襲われる。
    暦のタックルにより3人とも無事だった。
    がここで大きな一つの分岐。

    その後、和音が息子にべったりで
    精神的に参っているような描写かと思いきや、
    平行世界の上記の事件で息子を亡くした世界の
    和音の虚質がパラレルシフトしていた。
    正確にはオプショナルシフト(任意の平行世界移動)

    僕愛世界の暦/息子に諭され、
    平行世界の和音は自分の世界に帰る。

    (6) 老後とエンディング
    息子も結婚し、孫もできて
    すっかりおじいちゃんおばあちゃんになった
    暦と和音。

    暦のスケジュールに知らない予定が登録されている
    「8/17 10:00 昭和通りの交差点」
    気になる暦は実際に行ってみる。
    そこには黒髪ロングの少女が交差点の
    横断歩道の途中にいて声をかける。

    少女の手を取ると
    少女は消えシフト値を示す
    IP端末がERRORとなる。

    その後、薬を落として苦しそうにする暦に
    親切なお婆さんが助けてくれる。
    暦はお婆さんに感謝をしつつ会話の中で
    「幸せですか」の問いに「幸せだと」言ってくれた。
    最後は「名前を名乗るほどのものではありませんから」
    と親切なお婆さんは言ってその場を後にした。

    ※1 ERRORとなったのは君愛世界の暦が
    タイムシフトによって僕愛世界の暦の
    虚質に流れ込んだため。

    ※2 スケジュールは君愛世界から
    パラレルシフトしてきた和音が
    手紙で僕愛世界の和音に託して、
    こっそりと暦が寝ている最中に設定した。

    ※3 最後の助けてくれたおばあちゃんは
    佐藤栞が僕愛世界で幸せに人生を送った姿。


    ■君愛
    (1) 両親の離婚(分岐#1)
    両親の離婚により
    「母親についていく」「父親についていく」の大きな分岐
    ここで僕愛(母側)、君愛(父側)で
    大きく物語りが分かれていく。
    君愛世界では父親を選択(主人公:日高暦)

    (2) ユノ(犬)の死と佐藤栞との出会い(パラレルシフト#1)
    犬のユノが亡くなります。
    虚質科学研究所で泣いている暦ところに
    佐藤栞が現れて、パラレルシフトのできる設備のところに
    一緒に侵入して暦にカプセルに入ってシフトを促す。
    パラレルシフトをしてユノが生きている平行世界(僕愛世界)に
    プチ移動をして再会してから戻ってくる。

    (3) 佐藤栞の虚質素子核分裂症
    佐藤栞は研究所の所長(母親)の娘であり、
    親がどちらも研究所では働いていることもあり、
    次第に仲良くなっていく。
    高校生の時、暦の父親と栞の母親が
    再婚することになった。
    兄弟になると結婚できないと思っていた
    暦と栞は逃げ出す。
    しかし逃避行もうまくはいかず
    最後の逃げ場として平行世界に行こうとする。
    研究所に侵入し、二人でカプセルに入り
    パラレルシフトを実行。
    暦は直ぐに戻ってきたが、
    栞は戻ってこない。
    それどころか肉体が脳死状態となった。
    栞はパラレルシフトした平行世界で
    交通事故に会い亡くなったのだ。
    亡くなる瞬間にパラレルシフトから
    戻るのが重なり虚質が取り残され、
    交差点の幽霊となった。

    (4) 佐藤栞の死
    幽霊となった栞をなんとか助けるために
    高校卒業後、大学には行かずに
    直ぐに虚質科学研究所に就職。
    猛勉強して研究所に就職。
    徐々に研究成果を出す暦に
    訃報が届く。
    脳死状態の栞が亡くなった。(肉体の死)


    (5) 瀧川和音との出会い
    虚質科学研究所に瀧川和音という
    新しい方が入ってきた。
    暦の共同研究者になるようだ。
    実は同じ高校のクラスメイト。
    (すっかり暦は忘れていたが)

    佐藤栞を助けるために研究費の
    横領などをしていたため暦は
    共同研究者などいらない言ったが、
    最終的に和音にすべてを話し、
    タイムシフトを実現させ栞が事故で
    死なないようにして助ける話をする。
    栞が事故に遭わない世界、不可避の事象半径外の
    世界を選択することになる。
    それは暦と栞が出合わない世界だった。(僕愛世界)
    和音もタイムシフトを研究することを条件に
    黙っておいてくれることになった。


    (6) タイムシフト理論の完成
    研究所で悩んでいる暦のところに
    和音も出勤してギネスビールを持ってきた。
    ギネスビールをグラスに注ぐと泡が
    上から下に沈む現象ギネスカスケードをきっかけに、
    暦はひらめき、タイムシフト理論を机上とはいえ完成させた。

    現状の暦と栞は昔パラレルシフトをした影響で虚質もつれになり、
    暦がシフトすれば栞も一緒にシフトする関係となっていた。
    そのため実験で暦自体が様々な平行世界にパラレルシフトしても
    必ず交差点には栞の虚質がいた。

    栞をタイムシフトさせるためには
    もつれ状態になっている暦自身を
    タイムシフトすれば一緒に栞もシフトできる。
    しかしタイムシフトはパラレルシフトとは別で、
    虚質(意識)の交換ではなく、
    溶け込む感じで同化となる。
    つまり君愛世界の暦と栞の虚質は
    過去の暦と栞に同化して現状の人格と呼べるものは
    消えるような形になるだろうとのこと。
    そして君愛世界の暦の肉体は虚質素子核分裂症と
    同じような症状となり死を迎える。
    それに和音は怒っていたが、意思が堅い暦を尊重して
    実験に協力することを誓う。

    (7)老後のタイムシフトとエンディング
    すっかり時は過ぎ、暦と和音は
    おじいちゃん、おばあちゃんになっていた。
    二人とも独身で子供いない。
    ただ共同研究者として迷惑をかけないように
    死期の近い老人になるまでタイムシフト実験を
    待っていた。
    和音の協力の元、タイムシフト実験を実施。
    暦の肉体から虚質だけが栞の虚質をつれて
    過去に戻る。
    そしてお互いが出会わない世界(僕愛世界)に
    二人は旅立つ。



    【キャラ】
    ■僕愛
    ・高橋暦
    一人称は「僕」。母親側を選択した暦。
    育ちの良さからかおとなしめの性格。
    和音と出会い老後まで幸せな世界を生きる。
    がそれは分岐の一つ。
    度重なるパラレルシフトで自信が愛している
    和音は一体誰なんだろうと思う切ない
    気持ちがあったもののすべての君を愛すると誓う。

    ・瀧川和音
    メガネっ娘のポニーテール。
    自分より成績優秀な高橋暦をライバル視していたが、
    次第に仲良くなっていった。
    ツンデレという訳ではないが、
    暦の告白に4回もノーを出しつつも
    一緒にいようとする姿が可愛らしい女性。
    老後まで暦と幸せな家庭を築いていた。

    ■君愛
    ・日高暦
    一人称は「俺」。父親側を選択した暦。
    研究所で知り合った佐藤栞と小さい頃から仲良く育つ。
    一人称から違うように父親の生活感なのか
    結構やんちゃ感がある育ち方をしている。
    愛した佐藤栞が自分のせいで幽霊になってしまったことに
    責任を感じ、昔約束した「栞が困っていたら。必ず俺が助ける」
    との約束を糧に栞を助けるために狂気とも言えるほどに、
    自分自身と人生を費やす。

    ・佐藤栞
    黒髪ロングで白いワンピースを愛用する女の子。
    虚質科学研究所の所長(母親)の娘。
    離婚した父親と再開したとき、
    「無償の愛を捧げられる人」になりなさいと言われ、
    人助けをするようになる。
    幽霊になっても笑顔を絶やさず、
    歳をとっていく暦を最後まで
    「暦くん」といっていた。

    ・瀧川和音
    こちらでも暦をライバル視していた。
    一緒にタイムシフトを研究する共同研究者とのしての
    見え方が多いが内心では愛していたとのこと。
    好きな人を他の女性の元に送り出す、
    しかも好きな人を殺してまで
    とても献身的で暦同様にある種の狂気に身を
    置いた和音だった。



    【用語】
    ■パラレルシフト
    平行世界に移動すること。
    移動は虚質のみであり意識だけ移動となる。

    ■IP端末
    自分がパラレルシフト状況を観測するための機器。
    0を元の世界として基準にして、
    数値が高いほど遠い選択肢の
    パラレルワールドにいる。

    ■タイムシフト
    世界を泡と見立て、ギネスカスケードのように
    過去に戻るためのシフト

    ■ギネスカスケード
    ・ビールの泡が下に沈んでいく現象。
    泡の浮力よりも、ビールの粘性に負けて
    泡が降りていく。

    ■不可避の事象半径
    事象引力から逃れることができない範囲。
    平行世界における運命のような存在。
    (死んだ人はどの世界でも死ぬような事象の範囲)

    ■虚質素子核分裂症
    パラレルシフトの瞬間にシフト先の体が死亡した場合、
    行き場を亡くした虚質が元の体に戻れなくなる現象。
    元の肉体は脳死状態になる。



    【感想】
    ■僕愛
    青春ものに少しのSF要素かと思ったらがっつりSF!
    全然予想していませんでしたが平行世界と
    虚質(意識)の話がメイン。
    設定が難しいがこの世界の
    基本をしっかり説明してくれる。
    和音が終始いいキャラをしていて、
    振り回される高橋暦をみていて青春感が
    溢れていましたね。
    さらにプロポーズ、結婚、子供、孫、
    老後と幸せな人生を歩んでいるのですが、
    パラレルシフトによる彼女は誰なんだろうという
    哀愁が終始まとわりつくという不思議な映画でした。
    学生時代の出会いの時点で嘘ではありましたが
    「瀧川さん」「和音」でどっちの瀧川和音なんだろうと
    疑心暗鬼が仄めかされていてそれが終盤まで残るという。

    子供が死んでしまった平行世界の和音は
    中々衝撃でしたね。急に身近な人が変わったと思うと
    恐怖もありつつも、彼女も近いしいところにいた
    和音だと思うとなんともやりきれない感じです。

    エンディングは暦が佐藤栞との待ち合わせの約束果たし、
    幸せになった佐藤栞(お婆さん)との出会いで
    一つのハッピーエンドとなった形ですね。

    ■君愛
    黒髪ロングヒロイン好きの私は
    君愛のPVをみてこの映画を観ることを決めてました。
    (ちょろい)

    動機はさておき、観ると本当にがっつりSFで
    元々SFが好きな人種だったので、
    一気にこの作品が好きになりましたね。

    僕愛→君愛で観たのですが、
    僕愛のかけていた部分が君愛で補完されて
    答え合わせをしつつも
    日高暦の栞への強い想いに圧倒されましたね。

    君愛世界は暦も和音もとてもつらそうで、
    最後まで戦い抜くという意思の元人生を送っていて
    僕愛の幸せな日常に潜む影とは違う、
    全力で影に、不条理に挑む映画で
    熱いものを感じました。
    エンターテイメント的にはこちらが
    主流になるのでしょう。

    小説という媒体において、
    読み手を楽しませるという意味では
    僕愛→君愛で、
    映画や物語としてエンターテイメントとしては
    君愛→僕愛なのだと感じました。

    佐藤栞ちゃん薄幸の美少女すぎて辛い。



    【最後に】
    私はISBNコードの登録順(発刊の順番)で
    僕愛→君愛の順番で映画を観ましたが
    僕愛時点だと謎な黒髪ロング少女。
    それが君愛をみるとしっかり理解できる。
    抜けていたパーツが埋まっていく感じ。

    多分ストーリー的には君愛→僕愛のほうが
    感動物語として筋が通るのだと思う。
    (君愛のエンディング後に僕愛側に虚質が溶け合う流れからも)

    けれど、どちらの世界の暦がメインという訳ではなく。
    僕愛は僕愛、君愛は君愛でそれぞれの人生を
    しっかりと全うしていて単純な恋愛映画というより、
    人生と選択の大切さを改めて感じ取れる映画で
    とても良かったです。


    タイトルについてですが暦の一人称が
    僕愛世界(高橋暦):「僕」
    君愛世界(日高暦):「俺」
    なので以下のようになる。
    『僕が愛したすべての君へ』
     →僕(高橋暦)が愛したすべての君(和音)へ
    『君を愛したひとりの僕へ』
     →君(和音)を愛したひとりの僕(高橋暦)へ

    君愛のタイトルは、日高暦が高橋暦に対して、
    佐藤栞を救ってほしいという願いがタイトルに
    なっていることがわかりますね。
    この切実な願いが映画見終わったあとだと
    余計に泣けますね。


    映画自体は絵も綺麗だし、
    主題歌もよくて、
    なにより内容が引き込まれるというか
    油断している置いてかれるので
    すごく楽しみながら観れました。

    この作品を作って世に出してくれた
    作者様、関係者の皆様には
    本当に感謝です。

    拍手[5回]

    夏トン観てきました!(2回)
    2回目はスタッフトークショー付き上映会にも行ってきました!
    前情報無しで観てめっちゃ好きなやつでした!
    映画みた次の日に原作も買って読み終わり済。
    ※小説版のほうのネタバレも含みますのでご注意下さい。



    【ストーリー】
    ◼︎花城あんずとの出会い
    香崎駅で雨に濡れたみかけない女子。
    カオルが珍しいなとみてたら、
    あんずに「何みてるの気持ち悪いね」と言われ、
    カオルは引くどころか傘貸そうかと言い、
    あんずの親はいない発言に
    「それはいいね」
    あんずも予想外の答えになんやかんやビニール傘を借りる。

    《感想》
    「それはいいね」このセリフに私自身も意表を疲れた感じ。
    ここは「あっごめん」みたいな感じだと思いきや
    「それはいいね」。すでにヤバさが滲み出てる。
    このセリフで主人公のイメージが少し変わる。
    出会いとしてはかなり印象に残るシーン。
    そしてシカぶつかるのは当たり前田舎感すごいわかる。

    ◼︎転校生とグーパン右ストレート
    後日、カオルのクラスに転校生が来た。
    花城あんず登場。
    しかも席につく流れで、塔野カオルに
    ビニール傘明日返すから的な感じで話しかけて、
    色々クラス内で噂が。
    花城あんずはかなりの最初バリアをお持ちで、
    転校最初の挨拶無し、会話しない、一緒にご飯食べない(ゼリー食べた)
    とツンケンな態度。
    初日からの態度にクラスの女子川崎さんが取り囲んで
    読んでるマンガを取り上げ地面にポイ。
    あんず「ケンカ売ってる?」からの顔面ストレートパンチ。

    《感想》
    ベターな転校生からの
    初日からインパクトしか残してない
    花城あんず。強い。
    序盤から主人公とヒロインのクセが強い!

    ◼︎ウラシマトンネル発見
    塔野カオルは帰宅後、部屋でゆっくりしてたら
    1Fで父親が酔っ払って晩飯をぶちまけ叫ぶ。
    カオルにも暴力を振りカオルは家を飛び出す。
    線路のところきて線路上を歩いていると、
    急にきた電車を避けるように横の坂を転がり落ち、
    そのまま進むと見知らぬトンネル(洞窟)を発見。
    明かりが見えたのでそのままトンネルに進む。
    そこには紅葉にプリズムが混じったような木の通り道。
    そこには死んだはずの妹のサンダル、死んだはずのインコのキィを見つける。
    怖くなってとっさに引き返すカオル。
    トンネルから出てもサンダルとインコはそのまま。
    さらに家に帰ると心配した父親から1週間も
    家に帰っていなかったと伝えられる。

    《感想》
    トンネルのところの水溜り普通にサンダルで歩いて行くのすごい。
    なんなら次の時には普通の靴で行ってたし。
    というか暗いトンネルに行く胆力がすごい。
    同級生に「生きてる」あんずに「生きてる」と
    返信してるの少し面白い。

    ◼︎共同戦線(調査)
    次の日久しぶりの登校。
    放課後、帰りにもう一度ウラシマトンネルに向かう
    塔野カオル。少し進んだ時に後ろからつけていた
    花城あんずに声をかけられ、慌ててとの外に連れ出す。
    ウラシマトンネルの説明をして
    お互いの欲しいものを手に入れるために
    共同戦線を張る。
    そこからウラシマトンネルに特性について調査。
    過ぎる時間、どこから断絶されるのか、メールは送れるのか、
    出口はあるのか、地元の伝説などあるのか等。

    《感想》
    なんかもう青春しておる。
    これは友人に付き合ってるいわれても仕方ない。

    ◼︎デート1(水族館)
    花城あんずに誘われて水族館デート 。
    その中で塔野カオルの家庭事情などの話に。
    そこで塔野カオルの欲しいものが判明。
    それは昔亡くなった妹のカレン。
    カレンはカオルを喜ばせようとカブトムシを
    取るため木に登ったが
    落ちてしまい亡くなったと回想が入る。

    《感想》
    覚悟ガン決まり系主人公というか、
    現実から逃げようととしている
    自殺願望系主人公な感じか。

    ◼︎3連休の調査
    動きやすい格好でウラシマトンネル前に集まった2人。
    3連休を使っていけるところまで行く予定。
    スタートと同時にダッシュ。
    ある程度行ったところに漫画の原稿が。
    慌てて拾うあんず。
    時間が迫り、あんずに戻ろうとと言うが
    拾い切るまで戻らないと言うあんず。
    仕方なくカオルも拾うのを手伝い、
    予定よりかなり時間オーバーでトンネルを脱出。
    すでに4日目の朝になっていた。
    雨も降っていたため一旦あんずの家に退避して
    あんずの欲しいものについて話をする。
    あんずのおじいちゃんは売れない漫画家で
    世の中に何も残せなかった。
    あんずも漫画家になるために努力してたが、
    自分の力に自信が持てず絶対的な才能が欲しいとのこと。
    出版社に出そうとしていた原稿も直前で自信が無くなり、
    家に置きっぱなし。それをカオルが読み面白いと評価。
    嬉しがるあんず。

    《感想》
    3連休を100秒足らずで消化してしまうの、
    すごく恐ろしさ感じる。が
    お互いに欲しいもののために、
    何かから逃れるために若さゆえを感じた。
    黒髪ロングで押し倒しシーン良き。
    あと嬉しがるあんず可愛すぎる。

    ◼︎デート2(夏祭り)
    あんずを夏祭りに誘い、祭りを楽しみながら花火を2人でみていた。
    8/2に次の突入。欲しいものを手に入れるまで突き進む
    ラストダイブを決行すると伝える。
    8/2は妹カレンの命日。

    《感想》
    浴衣あんず凄い美人さん。
    そして花火が綺麗な夏の終わりを感じさせる良いシーン。

    ◼︎報告(編集がつく)
    家に帰ると父親が知らない女性と飲んでいて、
    「新しい母親になる方」とのこと。
    あまりのことに嘔吐してしまい、
    怒鳴られ自室の部屋に駆け込む。
    あんずからメールが来てカフェで待ち合わせ。
    あんずがダメ元で原稿を出版社に送ってみたところ、
    編集がつくことが決まった。
    それにより、トンネルに突入するのに迷いが生じ始めていた。
    帰りの香崎駅でうつむいているあんずを元気付けようと、
    出会った時のことを再現ものまねし始めた。
    2人は笑って少しあんずも元気になり8/2を迎える。

    《感想》
    ゲーム筐体付きのテーブル懐かしい。
    地元のにもこんな感じの喫茶店あったなぁと懐かしむ。
    カオルのとりあえず食べて元気だそ。
    は流石だと思った。
    最初の出会ったシーンの再現。
    めっちゃ良い。あれから共同戦線を張って、
    仲良くなってからの再現。
    2人の距離が縮まっているのが凄くわかる。

    ◼︎ウラシマトンネル突入(8/2)
    深夜1人でウラシマトンネルに向かうカオル。
    あんずとのメールを全て削除しトンネル入る。
    道中であんず宛に最後のメールをして携帯電話は捨て、
    さらに奥へと進む。
    あんずは朝方カオルの家についてカオルは既に
    先にトンネルに行ってしまったと気づく。
    慌ててトンネルに向かいトンネルについた当たりで
    カオルからのメールを受信する。
    内容はあんずは残るべきで進み続けて漫画を描いてほしい。
    ウラシマトンネルは失くしたものをみつけることしかできないから、
    あんずの欲しいもの(才能)は手に入らないとのこと。
    あんずはカオルに置いていったことに対する怒りのメールを何通も送る。
    その頃カオルは17時間分もウラシマトンネルを進み、
    自宅の玄関をみつける。
    開けると家には妹のカレンがいた。

    《感想》
    カオルが1人で突入することは予想はしてたけど
    やはり悲しいー。あんずがかわいそう。
    なんか切なすぎる。

    ◼︎エンディング(13年後)
    カレンと幸せな時間を過ごしていたが
    ふと鏡に今の自分の姿が映る。
    そして道中で捨てたはずの携帯電話がテーブルにあり、
    メールを受信する。慌てて確認するカオル。
    それは削除したはずのあんずとのメール。
    さらにトンネル突入後にあんずが送った怒りのメール。
    そこからさらに、「高校を卒業した」「成人した」「連載が決まった」などの
    現世の時間がドンドン進んでいるのを知らせ、
    あんずが何年もカオルを忘れていないことを知らせるメール。
    そこでカオルは自分が消えてカレンと一緒ならという考えに対して、
    もう1人会いたい人がいるという想いに
    真に向き合えてトンネルの出口(入口)へ向かう。
    「いってらっしゃい」とカレンは兄を見送り、
    出口に向かって走り始めた。
    途中、あんずに対してメールを送るが、
    その拍子につまづいてしまい転んで意識を失う。

    あんずは久しぶりに香崎駅に来ており、
    借りたままのサビたビニール傘を持って
    駅で1人泣いていた。
    そこにカオルからのメールを受信。
    慌ててウラシマトンネルに向かうあんず。
    「大好きだ」
    カオルは目が覚めるとあんずがいた。
    2人は再会し想いを伝え合いキスをしてトンネルを後にした。
    それは短いキスだったがとても長いキスだった。
    あの日の8/2から13年の月日が経ち、季節は秋を迎えていた。
    雨が降り始めたのであんずが持っていたビニール傘を開いた。

    《感想》
    捨てた携帯電話が戻ってきて
    メールも戻ってきて
    さらにあんずの現世の報告メールが次々ときて
    時間が一気に進んでるのが分かるシーンで
    ゾワってきた。(会えなくなる恐怖感)
    同時にあんずの想いの強さを感じ取れて、
    カオルもようやく素直になれて
    ハッピーエンドで終わって本当に良かった。



    【キャラ】
    ◼︎塔野カオル
    主人公。最初覚悟ガン決まり系主人公かと思ったが、
    あまりの家庭環境から現実逃避。いわゆる自殺して
    もう逃げ出したいという気持ちが強くて
    かなり冷めていた感じだった。
    それが花城あんずと出会い、
    最後の最後にようやく想いに気づけて
    本当に良かった。

    ◼︎花城あんず
    正直凄く好き。
    黒髪ロングの若干のツンデレ。
    というか心を閉ざしている感じ。
    ただ勢いというか行動力とかはかなりあり
    心を許した相手には意外と活発な感じ。
    あんずがというよりは演出的なところで
    全体を通してとにかくあざとい。もうなんか良い。
    押し倒されて「どいてくれる」からのメールで
    「塔野君てちょっとエッチだよね」とか
    逆に押し倒して黒髪ロングが垂れてるところとか、
    漫画褒めてもらってじたばた嬉しそうにしてるところとか、
    水族館とか夏祭り気合入れてくるところとかもう凄い。
    あと最初のイジメシーンどうなるのかなと思ったら
    予想通りグーパンだったけど
    まじでグーパンだとは…(しかも初めて)
    小説版だとグーパンどころか強面男子を
    ボールペンでめった刺しにしたりともはや狂犬で
    笑ったw。

    ◼︎塔野の父
    見ていて辛い。
    とはいえ現実にもいるだろうな父親。
    カオルがトンネルに進む覚悟を決めるには
    十分過ぎる家庭環境だわ。
    トンネル無かったらカオル自殺してたかしれない。

    ◼︎塔野カレン
    快活で可愛い妹。
    カオルとも仲良しで幸せな時期だったのが
    凄い伝わる。



    【設定】
    映画は色々とアレンジが入っていますが、
    物語をより楽しむための設定など記載。

    ◼︎血筋
    塔野父とカオルは血が繋がっていない。
    不倫した母と別の男の子供→カオル
    塔野父と母の子供→カレン
    そのため家庭崩壊後、父のカオルへの当たりが強くなった。
    母については夏祭りの会場で知らない男と
    幸せそうに歩いているシーンもあったりします。(小説版)

    ◼︎カレンの死
    劇場版はカオルがケンカして出かけている最中に
    木から転落して死亡。
    小説ではカブトムシを取るために
    カオルが肩を貸してカレンを木に登らせて、
    その場でカレンが落ちて死んでしまった。

    ◼︎川崎さんの更生(小説版)
    あんずに殴られて不登校になった川崎さん。
    川崎家にカオルとあんずで夏休みの課題を届けに訪問し、
    案の定言い争いになりつつも、悩む川崎に対し
    あんずが「結局さ、何が正しいかなんて誰にも分かんないだから、
    自分で選んだ道を全力で駆け抜けるしかないんだよ」と諭し、
    川崎さんは次の登校日にはメガネ+黒髪に染めてスカートも校則準拠で投稿。
    そこから花城あんずと川崎さんが仲良くなって行った。

    ◼︎ウラシマトンネルの時間
    1秒=40分
    1分=40時間
    1時間=100日
    1日=6年半

    ◼︎ウラシマトンネルの叶える力
    失くしたものを取り戻せる
    トンネル自体は悪意も意思もない。
    足を踏み入れた者が失くしたものを、
    自動的に投影するだけ。
    矛盾が発生した場合はより強い想いが優先される。

    ◼︎カオルがウラシマトンネルで取り戻したもの
    ・現実に向き合う力
    ・誰かを愛する資格
    カオルはカレンの事故で罪悪感から悩み贖罪のような形で
    自分は幸せになるべきではないと思って生きてきた。
    その過程で失くした上記2つをカレンから諭され
    取り戻することができた。(小説版)

    ◼︎トンネル内でカレンを連れて行けなかった理由
    「現実に向き合う力」を取り戻し、
    カレンの死を受け入れたため。

    ◼︎漫画家花城あんずの家
    漫画家になってからも香崎にアパートを借りて
    そこで漫画を描いていた。
    カオルが戻ってきてからは2人で東京に引越した。

    ◼︎最後のウラシマトンネルの時間経過
    カオルがトンネル内にいた合計時間は
    47時間56分で13年45日(劇場版では13年と102日)
    カオルは17歳から30歳(戸籍上)
    あんずは25歳から30歳(戸籍上)

    ◼︎劇場版特典の後日談
    新宿で映画をみていた2人。
    新宿駅南口から家のある郊外の最寄駅に電車で移動。
    その後、帰り道でウラシマトンネルを噂する
    女子高生グループをみつけ、2人で後を追う。
    路地や用水路などを進んだがそこには小さいトンネルがあった。
    潜るとすぐにカーブになっており直ぐ出口。
    トンネルを抜けると自分たちの街を
    一望するいい景色の場所に出た。

    ◼︎ウラシマトンネルとは(考察)
    ウラシマトンネルの情報はネットにも図書館に情報がなく、
    後日談含めて学生グループの噂起因で塔野カオルが発見している。
    塔野カオルは罪悪感から「現実に向き合う力」を失くしていたため、
    ウラシマトンネルが出現したと思われる。
    小説版では最後塔野、岩城、加賀、川崎でウラシマトンネルに行ったが
    そこにはコンクリの壁があるだけだった。
    これはカオル含め皆現実に向き合う力を持ったためと思われる。
    後日談でもウラシマトンネルではなく普通のトンネルだったのは上記理由から。

    ウラシマトンネルは悪意も意思もなく、
    巷で噂を流させ、現実から逃げようとしている人に対して、
    現れるある種装置のような現象。
    そしてトンネルは足を踏み入れた者が失くしたものを、
    自動的に投影する。取り戻させる。
    設定的には「いなくなれ、群青」の階段島に
    近いところがあるかも。

    作成者の話は一切分からないが、
    ウラシマトンネルという名称から
    ウラシマ効果を意識した名前になっている。
    ウラシマトンネル自体の噂も装置の現象の一部と考えれば
    ウラシマ効果という名称から未知の技術で
    重力や高速移動で発生するウラシマ効果を再現した装置。
    目的は不明だが現実逃避からの自殺などを防ぐためなど
    色々考えられるが結局わからん…。



    【最後に】
    時代設定が少し昔なので色々懐かしいものが登場して
    私には刺さりすぎる。
    ガラケーでの短文メールやりとり、
    MDウォークマン、
    ゲーム筐体テーブル等
    特にガラケーメールでのやり取りが
    青春時代思い出してもうダメや。

    クライマックスでは映画インターステラーのような
    時間経過の恐怖をより身近な1番会いたい人からの
    メールで直接知っていく過程が凄い恐い。
    一瞬でも判断間違ったら世界が変わって
    会いたい人にも会えなくなる恐怖は
    凄く感じれた。
    と同時にあんずの長年カオルを好きで居続ける想いの強さも
    感じ取れるギミックになっていて
    もうこの辺情緒グチャグチャですよ。
    個人的にはここがこの作品の1番のポイントだとは思う。

    そして全体的にとても綺麗で不純物があまり無く
    作品全体が短いながらもとてもまとまっていると感じた。
    もちろんエモさを感じる鉄板な部分とかこれでもかと
    入っているんだけど、綺麗に仕上がっていると感じる。

    ・出会いのシーンのあんずの親がいないことへの
    「それはいいね」などのやり取り(シカ含む)
    ・転校生あんず、初日にグーパン。
    ・共同戦線というなの王道ボーイミーツガール感。
    ・押し倒し、押し倒されるシーンの黒髪ロングの表現。
    ・夏祭りの浴衣からの花火シーン。
    ・2回目の香崎駅の再現シーン。
    ・3回目の香崎駅のあんず号泣シーン
    ・再開後のトンネル内での短くてとても長いキス。(10秒で6時間のキス)
    ・長年借りていたビニール傘を最後開いて雨を2人で凌ぐシーン。

    どれももうなんか鉄板な感じでザ青春みたいな
    恥ずかしい感じもありつつなんだけど、
    綺麗で心に染みる感じのシーンやセリフが
    多くて凄く良かった。

    カオルとあんずの若さからくる青さというか
    不器用さ的なところもあって、
    より学生時代の懐かしさを感じれたかもしれない。
    2022年の夏アニメ映画で1番好きかも。

    原作(小説版)も読みまして、
    映画と設定やシーンが結構異なっています。
    より川崎さんの話が盛り込まれていたり、
    カレンのことが多く描かれていたり、
    加賀がさらにいいやつだったり、
    狂犬花城あんずだったりと
    色々と面白い場面が多く一気に読んでしまった。
    (4時間くらい)

    映画も小説もどちらも凄く面白くて切なくて
    傑作だと思いました!

    拍手[10回]

    バブル観てきました!
    Netflixで1回観て、映画館でも3回みてきました!



    【ストーリー】
    ◼︎第一次降泡現象
    5年前、世界中に泡が降り注いだ。
    それは降泡現象と呼ばれ、程なくして東京タワーで大規模な爆発と共に、
    東京は大きな泡の膜(シールド)のようなものに包まれた。
    ヒビキは施設の子供達と一緒に東京タワーを訪れており、
    降り注ぐ泡の一つであるウタ(泡)が歌っていた音が
    ヒビキにだけ聴こえて二人が出会う。
    ガラス越しにヒビキとウタ(泡)が近づいた瞬間爆発が発生。
    ウタ(泡)はヒビキをなんとか守り地上に帰した。

    東京を包んだ泡について各国の研究機関が訪れたが解決できず、
    移住区としても機能しないため、東京は捨てられて現在は
    侵入禁止区間となっている。

    ◼︎東京バトルクール 電気ニンジャ戦
    第一次降泡現象で身寄りを無くした子供たちを中心に
    東京の泡内でパルクールレース(バトルクール)が盛んになった。
    東京の泡内は空中に小さい泡が浮かんでいたり重力が通常と異なっていたりで、
    特殊な環境下でのパルクールに熱心な若者が集まった。

    カイ率いるブルーブレイズ(BB)メンバーと電気ニンジャの対戦。
    ヒビキもBBメンバーとして参加していた。
    BBチームのウサギが罠にハマりギリギリ渦に飲み込まれそうなところでヒビキが颯爽と登場し、華麗に空中に浮いている泡を伝って、誰も使わないルートで救出+フラッグを取得。チームは勝利。

    ◼︎ウタとの出会い
    歌が聴こえると東京タワーに向かうヒビキ。
    展望台の手前付近まで上がるが、協力な蜘蛛の巣(ブラックホール)による
    重量方向の変化と波にのまれ蜘蛛の巣に落下してしまいそうになり、
    なんとか範囲外に飛ぶも海に落ちてしまう。
    海の中でも渦が発生しており電車等にもぶつかり息も切れ気を失う。
    そこに見守っていたウタが登場。
    ヒビキが最後に吐いた気泡(空気)とウタの泡が融合し、
    人の形を形成。またウタは電車のアイドル広告の
    制服をモチーフに服まで形成する。
    そしてヒビキにキスをそして空気を送り救出までする。
    ウタは地上でヒビキに触れるが指が泡化してしまう。

    ◼︎ウタとの日々
    BBの拠点、調査船令洋に保護されたウタ。
    最初は人間の言葉はしゃべれず猫みたいな挙動。
    しかし好きな人のため徐々に本を読んだり観察したりで
    人間らしくなっていくウタ。
    お気に入りは人魚姫の本。
    ヒビキもウタへの恩義もあって世話をしていく中で、
    BBメンバーにも徐々に馴染んでいく。
    ある時ヒビキは隠れて花畑の場所で花を世話していた。
    そこにウタがこっそり着いて来て、
    貝殻で波の音を聴いたり、聴覚の苦悩を打ち明けたり
    徐々に距離が近づいていく二人。

    ◼︎東京バトルクール アンダーテイカー戦
    マコトがアンダーテイカー(葬儀屋)に人質に取られ
    バトルクールの賞品になってしまう。
    BBは勝利すればマコトを。
    敗北すれば拠点令洋を奪われてしまう部が悪いレース。
    BBメンバーは気合いをいれてウタもやる気満々。(ボコす)
    序盤押され気味になり渦の箇所に誘い込まれる形で罠にはまるBBメンバー。
    大きなロスになり苦戦している中、ウタは目の前の渦に向かって飛んだ。
    渦の流れを完全に読み切り空中の泡も使って突破していく人間離れしたルートを行くウタ。
    続いてヒビキもカイのアシストもあり大ジャンプからのウタと同じルートを追う。
    最後はフラッグのあるクレーンに向かって浮いている電車の上を走る二人。
    先にヒビキがフラッグ手前のクレーンに掴まりウタに手を伸ばして「来い」という。
    ウタがヒビキに触れると泡になってしまう恐怖からジャンプ出来ないでいると
    葬儀屋のリーダーがヒビキに強襲しようとしたため、
    止めるべくウタは飛び、葬儀屋リーダーを踏み台にして、
    ヒビキの腕を取った。泡になる腕で踏ん張りながら
    一気にヒビキのアシストでフラッグへ向けてジャンプするウタ。
    無事ウタはフラッグを回収しBBメンバーは勝利を収めた。

    ◼︎第二次降泡現象
    勝利後パーティをしていたBBメンバーだがウタはおらず、
    気になったヒビキは花畑の場所でウタを見つける。
    ヒビキが想いを伝えキスしそうになるが、
    タワーの泡の本体が大きく唸り泡が降りはじめた。第二次降泡現象である。
    ウタは止めに行こうとタワーに向かう。
    ヒビキも向かおうとするが赤い泡に邪魔されて水に落下。
    他メンバーやカイ、マコトさんは東京から退避しようと令洋を動かす。
    ヒビキは途中で助けられて、一度令洋に戻る。

    ◼︎ウタの救出(タワーアタック)
    ウタを助けるためタワーに行くと言うヒビキ。
    カイ達BBメンバーにも一緒に来てくれと頼み承諾するメンバー。
    BBメンバーでタワーへのアタックを開始する。
    葬儀屋から特殊ブーツも渡されたこともあり、
    順調にタワーを登っていくBBメンバー。
    しかし、展望台直前のギリギリ登り切れる箇所から30m程の
    空間があり特殊ブーツの大ジャンプでも厳しいといった状況。
    そこに伝説のバトルクールプレイヤー、シンさん登場(片足義足)。
    シンさんはギリギリの場所までのルートを示して、
    30mジャンプはカイ、シンさんの援護もありヒビキは無事に展望台に
    手が届いたのだった。

    ◼︎ウタの救出(展望台)
    展望台の中は、第一次降泡現象の爆発の直前のままの
    景色で時が止まったような空間だった。
    ヒビキはそこで思い出し、過去の自分に触れた瞬間、
    灰色だった当時の人は泡となって消え、
    泡本体とウタの姿が上の方にみえてくる。

    ウタは暴走する泡本体をなんとか止めているような形で
    (もしくは人との恋を理解してもらおうとしている)
    ヒビキが近づこうとするも赤い泡に邪魔され
    赤い泡の中で息が吸えずに溺れそうになる。

    ウタはヒビキを救い出そうと、
    人魚姫の如く身を投げ出し、
    ヒビキを助ける。

    ◼︎ウタの結末
    体が泡となって崩れていくウタ。
    崩れた泡が赤い泡の追跡を妨害し、
    下の水まで落下します。
    ウタはヒビキにキスをして
    浮いている瓦礫上にヒビキが上げるも
    ほぼ泡となっているウタ。
    泣きながらウタの名前を叫ぶヒビキ。
    最後ウタは泡となって消えてしまいました。

    ウタの泡は青い泡となり
    泡本体と赤い泡を染め上げ、
    東京を覆っていた泡の膜(シールド)も消え、
    世界中に青い泡が降り注いだ。

    ◼︎東京復興
    場面が変わり、泡の膜が無くなった東京。
    一部泡は残っているものの、
    ほぼ以前と変わらない状態になったため、
    復興に向けて工事が開始されつつあった。
    そんな中でも東京バトルクールのメンバーたち、
    BBメンバーたちはバトルクールを続けていた。
    ヒビキもレースに参加しており、
    その横にはウタと思われる泡が一緒にあった。



    【キャラ】
    ◼︎ヒビキ
    子供頃から聴覚が敏感で街中だと具合が悪くなりうずくまる程。
    母親はいくつもの病院に連れて行ったが解決せず
    最終的には音を軽減するヘッドホンをつけられて施設に預けられてしまう。
    降泡現象の時、施設の子供達と一緒に東京タワーを訪れており、
    そこでウタ(泡)と出会う。
    パルクールでは身体能力に優れ特殊な聴覚で泡の音を聴き
    伝っていける能力がある。

    ◼︎ウタ
    泡本体から独立した少女。
    服は泡から人間型になるときに近くにあった
    電車のアイドル広告をモチーフに生成。

    ◼︎マコト(ワタヌキマコト)
    降泡現象を調査している女性科学者。
    調査船令洋の設備を利用して研究をしている。
    今ではすっかりBBお世話係。
    シンさんが好き。

    ◼︎シン
    伝説のバトルクールプレイヤー。ファンも多い。
    昔東京タワーにアタックして片足を失った過去を持つ。
    現在はバトルクールのジャッジをしている。
    小型船には妻と娘の写真が置いてあり、
    降泡現象で亡くなったと思われる。

    ◼︎カイ
    BBリーダー。
    マコトさんが好き。
    船舶系の勉強もしており船・令洋も動かせる。

    ◼︎ウサギ
    BBの低身長なお調子者。

    ◼︎イソザキ
    坊主頭のメガネ君。
    「NINJA」Tシャツを着ていたりする。

    ◼︎オオサワ
    ドレッドヘアの大柄な男。裁縫が得意。
    打ち上げ時にプロテインめっちゃ飲んでる。



    【用語】
    ◼︎調査船:令洋
    渋谷ビル街に廃棄されている船。
    ◼︎蟻地獄
    水面にある重力渦。そこに落ちると渦に飲み込まれる。
    ◼︎蜘蛛の巣
    空中にあるブラックホールのような重力場。
    ◼︎重力雲
    東京タワー展望台を包んでいる泡の膜。
    重力方向が激しく入れ替わっており進むのが困難になる。
    ◼︎東京バトルクール
    パルクールレース
    フラッグを先に取った方が勝ち。
    プレイヤーは水に落ちると失格。
    相手を突き飛ばしたり、特殊ブーツを使うのもありで結構自由。
    それぞれのチームは拠点と言われるホームグラウンドを持っている。
    ◼︎ブルーブレイズ
    渋谷にある令洋を拠点とする主人公の属しているチーム。
    ユニフォームはムササビをイメージ。
    掛け声は「青い炎で焼き尽くす」
    ◼︎電気ニンジャ
    秋葉原を拠点とする弱ペダみたいなジャージを着ているチーム。
    ◼︎関東マッドロブスター
    練馬を拠点とするチーム。パワーでは随一。
    ◼︎アンダーテイカー(葬儀屋)
    お台場を拠点とするチーム。
    面で素顔を隠しており、機械音声で話す。
    潜水艇、ドローン、特殊ブーツ提供など強力なスポンサーがついており、
    バトルクールを東京デスゲームという名称でネット上に配信している。



    【考察】
    ◼︎泡の正体
    無数の泡で形成された集合意識の知的地球外生命体。

    ◼︎泡の目的
    生存のためと考えられ漂流の結果、地球に流れ着いた。
    元々母星は合ったと思われるが何かの事情により漂流していたと思われる。
    作中マコトさんが言っていた集まってまた壊れての繰り返しと
    宇宙の真理的な事を言っていましたが、泡の漂流の事も含めて
    作品の中で伝える表現方法になっていると思われる。

    ◼︎ウタとは
    集合意識の泡本体から一つの泡が自我に目覚め歌い恋をした。
    それがウタ。自我に目覚めて集合意思から外れる情報は
    パンフレットの脚本佐藤さんのコメントで記載あり。

    泡本体と一緒だった時は情報伝達機器官のような重要箇所だった思われる。
    降泡現象の時も歌(ハミング)をしていたのはハミングが
    情報伝達の手段だったからと思われる。
    また本器官はハミングを元に伝達し合ったものを
    コピーするような性質を持つと考えている。
    ヒビキとハミングした事で自我が芽生え、
    さらにヒビキの出した空気やキス(より強固な情報伝達)を介して
    人間の要素をコピーし最終的に人間化したと思っている。
    ※ただし根幹の泡としての性質は失っていない。
    ※ハミングは最初の接続確立みたいな役目(電話を繋げるイメージ)

    ◼︎ウタが言っていた「姉」とは
    泡本体を指す。
    「姉」という言葉をウタがチョイスしたのは、
    人魚姫の本に出てきた言葉を比喩的に使っため。
    劇中でも人魚姫の「王子様」「人魚姫」という言葉や、
    物語中の言葉で主に想いを伝えていました。

    ◼︎東京を包んでいた泡の膜
    泡は地球の環境(重力)だと水になってしまう。
    そのため泡本体を中心に泡の膜を東京に張り、
    生存のできる環境を作り上げたと考えられる。
    特殊な重力状態でないと生存できないため、
    東京内は蟻地獄や蜘蛛の巣などの強力な重力場が
    形成されたと考えられる。
    ※母星自体が特殊な重力環境だった思われる。

    ◼︎泡が水に戻る理由
    水に戻るシーンと関係ある箇所
    ①東京以外に降った泡は最終的に水になった。
    ②ウタが水中で最初ヒビキを助けるためのキスをした時は泡にならなかった。
    ③ウタはヒビキと触れ合うと時だけ泡になる。
    ④ウタはマコトさんとは触れ合っっても大丈夫だった。
    ⑤終盤ウタの青い泡も世界中に降り、人に触れて水になった。

    泡の特殊な性質として特殊な重力下では一定期間しか生存できない。
    →①⑤

    ウタは泡本体(集合意識)から外れて自我を持ち特殊な存在となった。
    ハミング(歌)した生命体(ヒビキ)の情報元に存在が変わる。
    →②は存在が変わっていく最中だったので影響なし
    →③はよりヒビキの情報に触れる事でより人間への存在変化をするが
    泡の性質が消えなかったため、地球人の重力耐性と根本が異なり
    対応できずに泡化(水に戻る)が進行してしまった。
    →④はハミングしたもの同士でいわゆるコネクションや接続情報のようなものが形成されており、他の人間に触れても大丈夫だった。
    (電話が繋がっている状態的な形)

    ◼︎泡本体の対応
    泡本体は重要器官であるウタが人と繋がることで
    泡本体にも影響がある事を危惧して対応をしていたと思われる。
    (生存できなくなる可能性)
    最初は様子見していたが、ウタがヒビキに触れて泡化(水化)することが
    判明して強行策に出た感じ。
    降泡現象は泡本体の生存のための防護策の一つ。

    ◼︎東京タワーの重力雲と蜘蛛の巣が消えた理由
    ヒビキが展望台に侵入した段階で消えた。
    東京タワーの重力雲、蜘蛛の巣(ブラックホール)は
    泡本体の防御システムと捉えており、
    突破されたことで解除された。

    ◼︎東京タワー展望台の中が過去の時点の形で残っていた理由
    泡に過去の情報を見せる(思い出させる)ような力がある。
    ※花畑でウタの泡がヒビキに触れた時も同様。
    恐らく展望台を覆っていた泡がヒビキの過去を具現化した
    形で見せたのだと思う。

    ◼︎ウタの青い泡と赤い泡を染め上げた現象
    ウタは情報伝達器官のようなところがあり、
    泡本体(集合意識)の説得(書き換えた)に成功。
    ※人型から泡型に戻っていったため、泡本体とのコネクションが強まった可能性。

    ◼︎最後バトルクール中にヒビキとウタと思われる泡が写るシーン
    第二次降泡現象でウタ本人は泡(水)となって消えてしまったと考えている。
    エンディングのヒビキと一緒に飛んでいた泡は第二次降泡現象でウタの青い泡に染め上げられて同一に近い存在となった別の泡ではないかと思う。(ウタの残したもの)

    ◼︎「崩壊と再生」と「また会おうね」
    随所でマコトさんが言っていた崩壊と再生。
    (集まって爆発して分かれてを繰り返す)
    崩壊後も自分という元素が他の形で再生して一緒になるといった表現をしていた。
    第二次降泡現象の終わりにマコトさんが「崩壊と再生」について
    ウタが「また会おうね」といったセリフは、
    ウタは泡本体と一緒に地球の重力下で生存できず徐々に消えてしまう(水になる)運命でも、いつか再生してまた会えるという希望を持ったセリフと想いになります。
    そしてエンディングテーマ曲で「じゃあね、またね。」が流れる。



    【感想】
    凄くキレイで爽快で見ていて心地良い作品だった。
    ハイクオリティなPVをずっと観ているような感じ。
    ストーリーはメインの流れはそこまで難しくないが
    泡の性質と各所の現象については説明がされていないため、
    少し分かりづらくはなっている。
    人外との純愛は沙耶の唄やノーゲームノーライフゼロを思い出す。

    初回視聴した時はヒビキ視点でみていたのだが、
    2回目はウタ視点でみると凄く好きなのに触れられない
    哀しさが所々にあって、せっかく人間になれたのに
    それもいつか終わることを意識しているウタちゃんが
    もうほんと心にきて泣く。

    パルクールレースは私は大好物でして、
    エアギアとか好きだし、ヴィークルエンドという小説も好き。
    グラビティデイズも好き。
    もうそれが劇場で1番前の席でみたのですが、独り占めだよ?
    圧巻のパルクール映像を独り占めしてまるで自分がパルクールしてるみたいな
    そんな高揚感もありつつ、純愛にSFにと盛り沢山で大変楽しめた作品。

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    こんちゃ

    京都旅行してきました!
    「HELLO WORLD」みて、そうだ京都へ行こう!
    といったテンションで行ってきました。

    基本聖地巡りなのですが、他にも金閣寺や清水寺や三十三間堂や二条城や平等院鳳凰堂など、
    普通に色々観光もして楽しかった!
    めちゃめちゃ歩いたけど大満足な旅にできましたわ。
    聖地巡りした後に映画をもう一回みたら、
    本当に京都の町そのままだし、位置関係も完全に同じなので、
    「あぁ直実結構な距離走ったなぁー」とか色々分かってしまって面白い。


    ・京都タワー
    巨大狐面が直実を排除しようと武器にしているやつ!


    ・大階段
    最後の盛り上がり箇所!


    ・東寺
    どこかのカットで同じアングルあったはず!


    ・東本願寺
    合体した狐面が直実に吹き飛ばされて、さらに巨大狐面になるところですね。


    ・伏見稲荷大社
    大人ナオミ召喚!


    ・喜撰橋・朝霧橋
    ポスターや祭りの落雷ポイント


    ・歩道橋
    狐面から逃げてる最中の歩道橋


    ・堀川高校(錦高校)
    直実と一行さんが通う学校


    ・鴨川デルタ
    HELLOWORLDの広告や、直実がドローンと当たった場所


    ・京都府庁旧本館
    アルタラがある場所


    ・上賀茂神社
    HELLOWORLDコラボしている神社
    直実が世界が崩壊していく中で穴に飛び込み、カラスと話をしていた神社

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